1130 君の影なんかじゃない 君を探している 君の手 君の指 君に膝の裏 君の唇 君の睫 君の骨が浮き出た肉 君の声 君の仕草 君の匂い 君の口癖 君を構築するせかい 君が構築したせかい 君 君だけだ 君だけを探している 君の何を探している、て 君なんだ 君だけなんだ 君は僕の全てじゃない 0914 あれから何年経とうが 君がいなくなった時間は 永久のように止まったままだ。 朝、起きて隣に眠る君を探す癖も 昼、君の休み時間に合わせて作る昼食も 夜、紅茶を飲みながらソファにもたれる肩も なにもかも居場所をなくした。 たまに君の服を着て 鏡を見る。 そして、僕だということを痛感する。 僕は君になれない。 そんな当たり前のことが僕を苦しめる。 今日、起きた素晴らしい出来事も 理不尽で居た堪れない出来事も なんてことない仕事の愚痴も 僕は君に話していた。 誰よりも君に話していた。 穏やかで しなやかで 温かで 僕を迎え、受け入れてくれた。 僕は君をあいしている。 あいしているんだ。 あい、が崇高なものならば 僕は君をあいし続けるだろう。 死が二人を分かつまで 僕の死で僕のあいが死ぬまで 僕は君に会いたい。 0803 まぁ、僕だって 出来ることなら もう少しスマートで柔軟な対応で 生活したいんだぜ?
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